オタク婚活記

9月5日、オタクは街コンに行きました。

せっかく休みをもらったのに上司の命令で泣く泣く街コンに参加しました。一人で。

片道1時間強かかる道のりを"無"の状態で電車に揺られながらも大都会新潟市に着いた。気乗りのしないまま駅を出るとオタクはとても驚いたのだ、何故なら街に活気があるから。

オタクの地元は死の街、人よりも獣のほうが多いんじゃないかと思うくらい寂れている。それがこの大都会ではどうだろう、外に人がいるのだ。軽くカルチャーショックを覚えつつ街コン会場へ向かうオタク。

オタクは几帳面なもんだから時間ギリギリではなく30分前に着くように余裕をもって行動する派である。Googleマップでスムーズに目的地付近までついた、だが、お店が見つからない。焦るオタク、迫る約束の時間、吹き出る汗。

時間ギリギリでなんとかお店を発見するが無情にもオタクは汗だく限界オタクに進化してしまった。あぁ可哀想なオタク、神様がいるのならなんて残酷なんでしょう。

ブヒブヒ言いながらもキモオタは受付を済まし席につく。さぁここから戦争の開始だ。隣の席の男に舐められないよう威嚇する。男は気にせずにこやかに挨拶をしてくる。何を笑っているんだ、お前。ここが戦場だったら死んでるぞ?笑うな、歯を食いしばれ。喋る暇があるなら酒を飲め、酒を。

しばらくすると女のほうからは趣味を聞かれ、「Twitterです」と答えそうになるのをグッと堪える。ここでちゃんと我慢した俺はホントに偉いし抱き締めてやりたい。だが、代わりに出した回答がよろしくなかった。

「実写クソ映画鑑賞です」

空気が止まった。女はあきらかに^^;みたいな顔してたのを俺は忘れないよ。

もうここで舌を噛みちぎって自決しようと思ったら男がめっちゃクソ映画に食いついてきた。お前、いい奴じゃん…地獄に蜘蛛の糸とはこのことだよ、もう街コンなんて関係ない。俺とお前で盛り上がろうな。

そんなこんなであっという間に時間は過ぎ終わりの時間が近づいてきた。俺は男とラインを交換しオススメ映画を教えてあげた、「デビルマン」っていうんだけどさ。あいつ見てくれたかかな……喜んでくれるといいけど……

 

他の人ともライン交換はしたけど男以外顔と名前が一致せずラインが地雷処理みたいに慎重になってしまい、この怒りをどこぶつければいいのかわからずまたブログを書いてしまうキモオタであったのだ

 

~fin~